こんばんは。
油断してると鼻水が止まらないこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか 。
閉店間際に洗い物をしながらふと窓の外を見ると、意外に明るくて驚きます。
日が長くなったなぁ、と。
ついこの前まで新年ムードだったのに、気がつけば2月も後半。
おかげさまで今年から始めた新しいパンも皆様に愛でていただき、毎日喜びを噛み締めております。
そんなウキウキ気分で過ごしていた矢先、先日の定休日に食べたパンの衝撃が、いまだに尾を引いています。
あるパン屋さんで何気なく買ったパン。
一口かじったらもう止まらない。
旨すぎて完食。
他所で旨いパンを食べると、感動と悔しさが入り交じった複雑な気持ちになります。
久々にやられたなー、と思いました。
パンの種類としてはシンプルな食事パンなんですけど、とにかく水分がすごかったんです。
もち米を食べてるような食感というか。
それで自分としてはこのままじゃいられないというか。
もう新しいパンを作るしかない、と勝手に火がつきました。
で、早速作りました。

パン ド ロデヴというフランスのパンを参考にしています。
このパンはロデヴというフランスの町が発祥で、とにかく多加水なのが特徴です。
普通パンに加える水分は粉の量に対して70%前後なのですが、このパンは80%以上が基本になります。
そして生地に極力ストレスを与えず、高温の窯で一気に焼き上げて内側に水分を閉じこめます。
とかく水分が多い上にデリケートな生地なので扱いが難しいのですが、きちんと焼き上げるととっても美味しいパンになります。

まずその食感!
炊き立てご飯のごとくモチモチです。
大きく伸びた気泡膜、艶のある内相。
そして甘味!
水分量と生地の甘味には相関関係があり、この生地からは優しい甘さが感じられます。
これまで当店でお出ししていた雑穀フランスパンを、明日からこの多加水生地で焼き上げます。
同じく雑穀生地のあんパン等も、多加水生地で生まれ変わる予定です。
是非お試しください。
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