クリエイターズファイル・vol.2
- 2015/08/31
- 23:32
こんばんは。
当店に集う表現者の方々を気まぐれに紹介するこのコーナー。
今回のクリエイターは、HIROさんです。
日頃からあまりにもお世話になりすぎているため、いざHIROさんについて何か書こうとすると、何から書いていいのかわからなくなります。
本当に色々お世話になりっぱなしなので、よくお客様から「あの方はお母さんですか?」と聞かれるくらいです。
そしてそんな問いかけに対して、僕も何回かに一回は「そうですね」と応えてしまうくらい、近い存在です。
そもそもの始まりは、たまたま店の前を通りかかったHIROさんが、声をかけてくれたことです。
あの日は雨降りだったので、雨宿りがてら寄ってくれたのかもしれません。
もしそうだとしたら、雨に感謝しなければいけません。
初対面の僕達に色んな話をしてくださり、自転車のかごに山積みの植物の中から、いくつかの木の実と枝を取り出して見せてくれました。
その場で雑談をしながらそれらを分けてもらい、ついでに店内にディスプレイしてもらいました。
その後も何度か店に来てくださり、店の外にある鉢植えや花壇の手入れについて、色々教えてくれました。
植物のことなら何でも答えてくれて、どうしてそんなに詳しいんだろう、と不思議になる程でした。
そうしてやがて、植物の手入れだけでなく、クラフトワーク作家としてのHIROさんにもお世話になり始めます。
(http://www.seniorcom.jp/regulars/view/138)
初めの依頼は、クリスマスの飾り付けでした。

この飾りつけにあたって、HIROさんが僕のパン作りを見たい、といって店に来てくれたことがありました。
依頼人をよく知ることで、ものづくりをする。
それは植物についてよく知った上でクラフトワークをすることと似ている気がします。
山で採取した植物や、身近にある材料を使って、新しい形を創作する。
自然のものだから、真っ直ぐではなく、歪んでいたり、ねじれていたり、いわば規格外のフォルムのものばかり。
だけど、そういういびつさがかえって味になるというか、見ていて面白い。
作り手の内側から、素材そのものからにじみ出る個性を大切にする。
ものをつくる、ということへの真摯なまなざし。
HIROさんは根っからのアーティストでした。
クリスマスの飾りつけが終わった後も、正月、節分、ひな祭り、端午の節句、七夕、と季節の行事がある度に飾りつけをしてくれました。
季節の行事が持つ意味や由来を語りながら。
僕はその度に、ああ、昔の日本人は、こうやって季節を感じていたんだな、とその暮らしに思いを馳せ、それってとても豊かなことだよな、と思いました。
HIROさんは僕達の先生のようでもありました。
またある時にはお客様として、お友達を連れて食事をしに来てくれることもありました。
僕達のことを色んな人に話してくれ、紹介してくれました。
店の外を歩いている人に声をかけ、僕達の店のことを一生懸命伝えてくれました。
パンを買ってくれたお客様に僕達と同じように深々と頭を下げ、僕達のことをよろしく、と言わんばかりでした。
HIROさんは、もはや僕達の家族のようでした。
皆様がもし当店にいらっしゃることがあったら、少し店内を見回してみてください。
さり気なく置かれた木の実や、変わった形の枝、そして素朴な木彫りのオブジェが目に入るはずです。
それらは全てアーティスト・HIROさんの作品であると同時に、僕達にとってはお守りのようなもの、と言えるかもしれません。
成田東の母・HIROさんからのお守り、と。
当店に集う表現者の方々を気まぐれに紹介するこのコーナー。
今回のクリエイターは、HIROさんです。
日頃からあまりにもお世話になりすぎているため、いざHIROさんについて何か書こうとすると、何から書いていいのかわからなくなります。
本当に色々お世話になりっぱなしなので、よくお客様から「あの方はお母さんですか?」と聞かれるくらいです。
そしてそんな問いかけに対して、僕も何回かに一回は「そうですね」と応えてしまうくらい、近い存在です。
そもそもの始まりは、たまたま店の前を通りかかったHIROさんが、声をかけてくれたことです。
あの日は雨降りだったので、雨宿りがてら寄ってくれたのかもしれません。
もしそうだとしたら、雨に感謝しなければいけません。
初対面の僕達に色んな話をしてくださり、自転車のかごに山積みの植物の中から、いくつかの木の実と枝を取り出して見せてくれました。
その場で雑談をしながらそれらを分けてもらい、ついでに店内にディスプレイしてもらいました。
その後も何度か店に来てくださり、店の外にある鉢植えや花壇の手入れについて、色々教えてくれました。
植物のことなら何でも答えてくれて、どうしてそんなに詳しいんだろう、と不思議になる程でした。
そうしてやがて、植物の手入れだけでなく、クラフトワーク作家としてのHIROさんにもお世話になり始めます。
(http://www.seniorcom.jp/regulars/view/138)
初めの依頼は、クリスマスの飾り付けでした。

この飾りつけにあたって、HIROさんが僕のパン作りを見たい、といって店に来てくれたことがありました。
依頼人をよく知ることで、ものづくりをする。
それは植物についてよく知った上でクラフトワークをすることと似ている気がします。
山で採取した植物や、身近にある材料を使って、新しい形を創作する。
自然のものだから、真っ直ぐではなく、歪んでいたり、ねじれていたり、いわば規格外のフォルムのものばかり。
だけど、そういういびつさがかえって味になるというか、見ていて面白い。
作り手の内側から、素材そのものからにじみ出る個性を大切にする。
ものをつくる、ということへの真摯なまなざし。
HIROさんは根っからのアーティストでした。
クリスマスの飾りつけが終わった後も、正月、節分、ひな祭り、端午の節句、七夕、と季節の行事がある度に飾りつけをしてくれました。
季節の行事が持つ意味や由来を語りながら。
僕はその度に、ああ、昔の日本人は、こうやって季節を感じていたんだな、とその暮らしに思いを馳せ、それってとても豊かなことだよな、と思いました。
HIROさんは僕達の先生のようでもありました。
またある時にはお客様として、お友達を連れて食事をしに来てくれることもありました。
僕達のことを色んな人に話してくれ、紹介してくれました。
店の外を歩いている人に声をかけ、僕達の店のことを一生懸命伝えてくれました。
パンを買ってくれたお客様に僕達と同じように深々と頭を下げ、僕達のことをよろしく、と言わんばかりでした。
HIROさんは、もはや僕達の家族のようでした。
皆様がもし当店にいらっしゃることがあったら、少し店内を見回してみてください。
さり気なく置かれた木の実や、変わった形の枝、そして素朴な木彫りのオブジェが目に入るはずです。
それらは全てアーティスト・HIROさんの作品であると同時に、僕達にとってはお守りのようなもの、と言えるかもしれません。
成田東の母・HIROさんからのお守り、と。
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