こんばんは。
本日は火曜日、当店はお休みをいただいております。
冷房のきいた部屋で麦茶でも飲みながらのんびりしたいところですが、所用があってやむなく町へ出ました。
サクッと済ませて帰るはずだったのですが、想定外の展開で帰り道はこんな感じに↓。

怪我したわけじゃありません。
ちょっと前から仕事中に左足がだるくて、あれ、もしかしてまたきちゃったかな、と危惧してたんですが、やっぱりそうでした。
去年処置した静脈瘤が、別の箇所に出ちゃって。
診察だけのつもりが即注射を打たれ、包帯グルグル巻きにされました。
去年の夏、左足をグルグル巻きにして一ヶ月過ごした、あの暑い記憶が再び。。
やれやれです。
さて、左足を引きずりながら町に出た僕。
青山。
こういう用事でもなきゃ、全く縁のないエリアです。
折しも昼時、胃袋はいい具合に余裕があります。
僕は気の利いたランチを求めて、外苑西通りを歩き出しました。
歩き始めて数分、あ、この通り好きだな、と直感的に感じます。
緑の濃さ、空の近さ、何となく我らが愛すべき五日市街道に似ていなくもありません。
しかし巨大な建築や、すれ違う人の前衛的服装、そして通りに漂う瀟洒な空気はやはりこのエリア独特のものに思えます。
美術館のギャラリーショップや、かっこいい店のエクステリアに目を奪われつつ歩いていると、気になる看板を発見。

甘いもの食べてがんばれ!ってことですね。
なるほど。
次の瞬間、僕の手には。

イチジクとブルーチーズのトッピング。
まったくもってお子様向けではない、ハイソなクレープです。
ここまでの道すがら、この包みを手にしたおしゃれな女の子を何組も見ました。
ランチってよりかスイーツですね、、。
腹いっぱいにはならないでしょうけど、粉ものに携わる身としてはスルーできません。
人気のクレープ生地がどんなものか、すご~く気になるのです。
(カレー)早速一口、ん、これは美味・・!
(カレー)もう一口、、、と軽快に食べ進めようとしたところで僕の足は止まりました。
(カレー!)高級スイーツをほおばる僕の視界にサブリミナルのごとく飛び込んでくる黒板の文字。
カレーか。。
夏といえば、カレーだよな。。
うん。
僕は迷わずその店の扉を開けました。
うまく言えないのですが、入った瞬間店のオーラというか、ここはすごい店だ、って右脳が言ってる感じで、その薄暗い店内には只者じゃない空気が漂っていました。
そしてその店の名前を見て、あれれれ~っ??と。
初めて来る場所なのに知っている。
いや、知っているわけはなくて、その名前のカレー屋さんを知っている、
うちの店に何度か来てくれた、あのお客さんが置いていった名刺。
そこで点と点がつながりようやく一本の線になり、ああ、あのお客さんのお店だ、と素晴らしき偶然に感謝したくなる午後一時。
ええ。
季節の揚げ野菜がたっぷりのったカレーをいただきました。
それと、ナン。
カレーはそりゃもう美味しかった、そしてナンも美味しかった。いままで食べたナンの中で一番パンに近いナンだった。
よくあるモチモチしてるだけの生地じゃない、クラストとクラムがそれぞれしっかり主張していて、微かにヨーグルト的な酸味のあるフレイバがして、パン職人から見てもそれはもうパンだった。
店を出た僕は食べかけのクレープをかじりながら、もう一度素晴らしき偶然に感謝し、大江戸線の恐ろしく長い階段を、左足をひきずりながら降りて帰りました。
また行きます。
http://tabelog.com/tokyo/A1309/A130901/13007422/
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