こんにちは。
新宿近辺にお住まいの方は既に本日の朝刊チラシでご覧になったかもしれませんが、当店は明後日から新宿高島屋の催事に出展いたします。
期間は4月14日~20日までです。
駅南口に新しいビルが立ったり、高島屋が開店二十周年だったり、賑やかなトピックの中で大々的に行われるイベントのようです。
以前にも書いた通り、当店はあまり催事向きの店ではありません。
ですので去年秋に地域の町おこし的なイベントに出させていただいて以来、いくつかの有難い出展依頼をお断りしながら日々粛々と営業しておりました。
にも関わらず今回なぜ出展するのか、という話です。
まず実店舗を閉めずに出展できる条件が揃っていること、これが重要なポイントです。
実店舗にいらっしゃるお客様にご不便をかけてまで他所には出ない、というのが過去に学んだことでした。
そして地域のためになること、これも重要です。
杉並区成田東という町の名を外へ向けてアピールし、町に人を呼び込むこと。
さらに今回は、担当者様の熱い思いがありました。
こういったイベントのお誘いは、突然店舗に電話がかかってきて、お会いしたこともない(当店にいらしたことのない)方から○○というイベントに出ないか、と一方的に話されることが多いです。
しかし今回の催事担当者様は、はるばる当店までお越しになり、フランスパンを召し上がりながら、渋る僕を熱心に説得してくださいました。
古臭いことを言うようですが、インターネット全盛のこのご時世に、自らの足を使って泥臭く(誉め言葉です)営業するのはとても大切なことだと思います。
例え短期間でも一緒に仕事をするのであれば、なおさら互いを知るというのは必要なことです。
最後に、今回一番の決め手だったのは他の出展パン屋さんのことです。
僕がまだパン職人になる前から、いちファンとして通い詰めていた数々の有名店。
自分にとっては憧れの存在だったパン屋さん達。
今回は同じ土俵に立たせてもらえる、というので胸が高鳴りました。
ちょっと前では考えられなかったことだし、夢を見ているような気分でもあります。
しかし、浮かれた気持ちは一切ありません。
泣く子も黙る超有名店ばかりの中に開店一年半のひよっ子が飛び入りするわけですが、同じ土俵に立たせていただくからには全力でぶつかっていきます。
フランスパン専門店の矜持を胸に、七日間戦いぬく所存です。
よろしくお願いいたします。
※催事期間中も実店舗は通常営業いたします。(火、木は定休日ですので実店舗はいつも通りお休みです。高島屋には火、木もパンを焼いて持っていきます。)
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