時にはアリのように
- 2016/04/22
- 20:24
こんばんは。
昨日は木曜日、当店はお休みをいただいておりました。
この七日間、休日返上で働かせていただいて、久々の休日でした。
(僕のパンを買ってくれた全てのお客様、買おうとしてくれたお客様、催事担当者様、販売の方々、どうもありがとうございました。)
今はあしたのジョーさながら、燃え尽きた真っ白な灰になっております。
あしたのジョーといえば、僕には好きなボクサーがいます。
モハメド・アリです。
そのボクシングスタイルはもとより、ベトナム戦争や公民権運動における強く潔いアティテュードがとても印象的で、かっこいい人だな、と思ったのがきっかけです。
昔、部屋の壁にモハメド・アリのポスターを貼っていた時期がありました。
グローブを構えたモハメド・アリがモノクロに映し出された、とびきりクールなポスターでした。
そのポスターには、こんな言葉が書かれていました。
「IMPOSSIBLE IS NOTHING」
不可能など、ない。
なんと強く、潔い言葉でしょう。
これはモハメド・アリが実際に口にした言葉で、本来はもう少し長文になっているのですが、この短い表現だけでもグッときます。
このポスターを眺めていた頃の自分はその日暮らしのフリーター生活でした。
どんな気持ちで部屋にポスターを貼り、どんな気持ちで「IMPOSSIBLE IS NOTHING」なんて言葉を見つめていたのか、今となってはあんまり思い出せません。
きっと、それなりに必死だったのだと思います。
あれから時は経ち、パン職人として日々奮闘する現在。
思えば遠くへ来たものだ、っていう感じです。
つい最近まで、とても忙しい(と個人的に思い込んでいた)毎日が続き、もうこれが限界だ、もうこれ以上は難しい、と心の中でつぶやくことが多くなっていました。
しかし。
新宿高島屋での催事にお誘いいただき、無謀にも挑戦し、そして七日間を終えた今。
確実に、七日前とは違う自分がいます。
七日間のうち数日だけ出る。定休日には出ない。一日あたりの出品数を減らす。
色んな選択肢がありました。
ともすれば楽な方に流れがちな自分ですが、今回は何故かそうしたくなかった。
今の自分にどこまでできるのか試してみたい、ふとそう思ったのです。
なので、七日間休まず、とにかく焼き続けました。
気がつけば、こんなにたくさんは焼けない、と決めつけていた境界線を、あっさりと越えている自分がいました。
量の話だけではありません。
毎日膨大な数(当社比)のフランスパンを焼き続ける中で、生地の扱い、焼き方等、パンの質についても改めて気づいたことや学んだことがたくさんありました。
二十代の頃、「三十代になったらもう成長することはない」、と何となく感じていました。
それが三十代半ばの今。
まだまだ可能性に満ちた自分がいます。
限界を決めるのも自分。
限界を越えるのも自分。
いつかは僕も、アリのように言ってみたいものです。
IMPOSSIBLE IS NOTHING. と。
昨日は木曜日、当店はお休みをいただいておりました。
この七日間、休日返上で働かせていただいて、久々の休日でした。
(僕のパンを買ってくれた全てのお客様、買おうとしてくれたお客様、催事担当者様、販売の方々、どうもありがとうございました。)
今はあしたのジョーさながら、燃え尽きた真っ白な灰になっております。
あしたのジョーといえば、僕には好きなボクサーがいます。
モハメド・アリです。
そのボクシングスタイルはもとより、ベトナム戦争や公民権運動における強く潔いアティテュードがとても印象的で、かっこいい人だな、と思ったのがきっかけです。
昔、部屋の壁にモハメド・アリのポスターを貼っていた時期がありました。
グローブを構えたモハメド・アリがモノクロに映し出された、とびきりクールなポスターでした。
そのポスターには、こんな言葉が書かれていました。
「IMPOSSIBLE IS NOTHING」
不可能など、ない。
なんと強く、潔い言葉でしょう。
これはモハメド・アリが実際に口にした言葉で、本来はもう少し長文になっているのですが、この短い表現だけでもグッときます。
このポスターを眺めていた頃の自分はその日暮らしのフリーター生活でした。
どんな気持ちで部屋にポスターを貼り、どんな気持ちで「IMPOSSIBLE IS NOTHING」なんて言葉を見つめていたのか、今となってはあんまり思い出せません。
きっと、それなりに必死だったのだと思います。
あれから時は経ち、パン職人として日々奮闘する現在。
思えば遠くへ来たものだ、っていう感じです。
つい最近まで、とても忙しい(と個人的に思い込んでいた)毎日が続き、もうこれが限界だ、もうこれ以上は難しい、と心の中でつぶやくことが多くなっていました。
しかし。
新宿高島屋での催事にお誘いいただき、無謀にも挑戦し、そして七日間を終えた今。
確実に、七日前とは違う自分がいます。
七日間のうち数日だけ出る。定休日には出ない。一日あたりの出品数を減らす。
色んな選択肢がありました。
ともすれば楽な方に流れがちな自分ですが、今回は何故かそうしたくなかった。
今の自分にどこまでできるのか試してみたい、ふとそう思ったのです。
なので、七日間休まず、とにかく焼き続けました。
気がつけば、こんなにたくさんは焼けない、と決めつけていた境界線を、あっさりと越えている自分がいました。
量の話だけではありません。
毎日膨大な数(当社比)のフランスパンを焼き続ける中で、生地の扱い、焼き方等、パンの質についても改めて気づいたことや学んだことがたくさんありました。
二十代の頃、「三十代になったらもう成長することはない」、と何となく感じていました。
それが三十代半ばの今。
まだまだ可能性に満ちた自分がいます。
限界を決めるのも自分。
限界を越えるのも自分。
いつかは僕も、アリのように言ってみたいものです。
IMPOSSIBLE IS NOTHING. と。
スポンサーサイト