テレビの力

こんばんは。
先週末の話ですが、当店の焼きそばフランス(と、ついでに僕)がテレビに出ました。

夏の終わりに出演の打診をされた時、とても悩みました。
これまでにも新聞や雑誌に取り上げていただいたことはありましたが、テレビとなると見る人の数も桁違いに多いでしょうし、その影響力は善かれ悪しかれ大きなものに違いありません。

そんなわけでしばらく葛藤していたのですが、今回の話が以前お世話になったパンラボの池田さんからのご紹介によるものとお聞きし、それなら、と最終的に快諾したのでした。

当初は先方にサンドイッチをお渡しして、後は勝手に撮影が進むものと思っていたのですが、やはり当店のサンドイッチは作りおきをせずにその場で作った出来立てのものをご提供するのが日頃からの常であるため、スタッフの方と話した末、出来立てのサンドイッチを撮影していただく、という話にまとまりました。

撮影日は9月10日で、偶然にも当店の二周年の日でした。
営業終了後の重い足をひきずりながら、その日一番最後に焼いたパンを10本と食材と調理道具一式を紙袋に詰めて、ちょっとした感慨に耽りつつ電車に揺られて日本テレビのスタジオへ向かいました。

スタッフの方の休憩室を借りて、さらにオーブントースターもお借りし、余計なことは考えずに店でやるのと極力同じように作りました。

楽屋での出番待ち、台本を見ながらの打ち合わせ、ピンマイクをつけること、芸能人の方を前にスタジオで喋ること、何から何まで初めてづくしでしたが、無事に撮影が終わりました。

放送当日は仕事中で、パン(と自分)がどう映っているのか知らないままに営業しておりましたが、放送が終わった昼前あたりから電話が続けざまに鳴り、店にたくさんのお客様がいらっしゃいました。

やはり、テレビの力というのはすごいです。

特に、自分の親世代の方からの反響が大きいです。

僕としては、お客様の流れが変わることで新たに考えなければいけないこともあり、それはそれで大変なのですが、その一方で母親が何だか嬉しそうだったので、良かったな、と思っています。

何はともあれ、明日からまたよろしくお願いいたします。