邂逅〜TANNOY STIRLING〜
- 2014/06/26
- 23:05
こんばんは。
ふと思い出したんですが、むかしサラダ記念日っていう短歌?がありましたよね。
たわらまち、でしたっけ。
教科書で読んだ気がする、おぼろげな記憶。
何気ない日常を記念日として賛美する、そのやり方に倣って僕も、今日を記念日として一句詠んでみます。
一ヶ月 毎日欠かさず 書けたから 今日は僕の ブログ記念日
さて。
五月二十六日に始めたこのブログ、今日で一ヶ月経ちました。
実は、毎日書くことが密かな目標でした。
ちっちゃい目標ですけど(笑)。
今後、ブログを書くペースは緩やかになると思います。
ちょうど明日から店の工事も始まるし、工事が進めば試作も今以上に本格的にやるし、なかなか時間がとれなくなるかな、というのもあります。
いよいよここまで来たかー、という感じです。
色んな人との出会い、そして支えがあったからこそ、です。一人では無理でした。
今日は、そんな出会いの中でも一際印象深かったやりとりについて書きます。
数日前のこと。
僕は、あるものを例によってヤフオクで手に入れました。

TANNOY STIRLING.
ずっと憧れていた、タンノイのスピーカーです。
これまで僕にとって、タンノイは手の届かない存在でした。
最初から自分には買えない高級品と決めつけて、他のスピーカーを買うつもりでいました。
だからこそ、たまたまオークションでSTIRLINGを見つけたとき、運命的なものを感じました。
ここで買わないと後悔する、と。
タンノイには現行モデルもありますが、音だけでなく見た目も重視する自分にとって、ツルッとしたデザインが合いませんでした。
いわゆるprestigeシリーズと呼ばれる旧モデルが僕の好みで、中でもSTIRLINGはコルク張りの美しいフロントと工芸品のようにしっかりしたエンクロージャー、70㎝20㎏の重厚感に強烈に惹かれました。
そんなSTIRLINGを無事落札できた後で、ふと不安がよぎりました。
ただでさえコンディションの良いものを探すのが難しい中古スピーカーの世界で、STIRLINGは1983年に発売されたものです。30年前のものが現在どういう状態なのかが、落札前から感じていたことではありますがとても気になっていたのです。
また、いくら安く落札したとは言え、高額なスピーカーであることには変わりありません。勢いをつけて買ったものの、正しい選択だったのか自信が持てずにいました。
そんな時、悶々とする自分の心を察してくれたかのように、出品者さまから連絡をいただきました。(以下コピペ)
「 オークションのご経験が浅いからとのことでのご心配、あたりまえのことですが私にもその時期があり同じ思いをしました。ですので評価の数から、「この方はまだ慣れていないな」と判断をした方には少しでもご心配かけないように不安を持たせないようにと心がけています。
例えば、この商品では、出品後に気付いた小さなくぼみの散見も、出品時の説明でクリアできるとは思いましたが、お知らせしそのことでの入札の取り消しも受け付けました。また、これはあたりまえですが、オークションは全くの見ず知らずのものが、突然、出品者と落札者の関係になり金銭のやり取りを始めます。特に落札者にとってはお金を出す方ですので不安と心配が出品者に比べ大きいです。連絡をリアルタイムに、取引を速やかに短期間でと心がけているのもそのためです。
それでも、落札者から完全に心配と不安を取り除くことはできません。少しでも不安解消に役立ってもらえればと思っています。
さて商品ですが、届いてご覧いただければ分かりますが、一言で済ませれば素晴らしいスターリングです。エンクロージャーしかり(他の方の質問に対する回答でお知らせした通り、底の状態は分かりませんが)、ユニットしかりです。自信あります。
そうそうサランネットのカギですが、2本を1つのビニール袋に入れ、片方のBoxのスピーカー端子がついている基盤に貼り付けてあります。基盤はプラスティック製ですので剥がすときにはげて傷つくことはありません。木の部分に貼ると塗装がはがれたりする恐れがありますので止めました。発送するとき業者にその状態を見せて紛失のないよう注意しておきます。また、ご承知かと思いますが、ネットを外すときはネットの下側にある鍵穴に差し込み回したあと、入れたカギを引っ張り上げて外します。鍵をネットから取り去ることはできなかったと思います。参考にしてください。」
これまでヤフオクをやっていて、こんなに親身になってくれる出品者の方には会ったことがありません。
金のやりとりだけではない、心の通ったやりとりができたように思います。
これ以外のやりとりも含めて計12回連絡をし、STIRLINGがどのように大切にされてきたか、出品者さまがどれだけ愛着を持って聴いてきたかがひしひしと伝わってきました。
今、僕の部屋にはそのSTIRLINGが鎮座しています。
本当に傷一つなく、綺麗なままです。
30年の時を重ねてなお色褪せることのない音を響かせてくれています。
前オーナーさまの思いを引き継いだ以上、僕も大切にSTIRLINGを使っていきたいと思います。
そして僕だけでなく、店にいらっしゃるお客さまに愛でていただければ、きっと前オーナーさまも喜んでくれると思います。
Tさま、ありがとうございました。
さて、明日からは毎日更新!とはいかなくなりますが、まだまだ書きたいことがたくさんあります。
たまに見てもらえたら嬉しいです。
今からが正念場です。
これからもどうぞよろしくお願いします!
ふと思い出したんですが、むかしサラダ記念日っていう短歌?がありましたよね。
たわらまち、でしたっけ。
教科書で読んだ気がする、おぼろげな記憶。
何気ない日常を記念日として賛美する、そのやり方に倣って僕も、今日を記念日として一句詠んでみます。
一ヶ月 毎日欠かさず 書けたから 今日は僕の ブログ記念日
さて。
五月二十六日に始めたこのブログ、今日で一ヶ月経ちました。
実は、毎日書くことが密かな目標でした。
ちっちゃい目標ですけど(笑)。
今後、ブログを書くペースは緩やかになると思います。
ちょうど明日から店の工事も始まるし、工事が進めば試作も今以上に本格的にやるし、なかなか時間がとれなくなるかな、というのもあります。
いよいよここまで来たかー、という感じです。
色んな人との出会い、そして支えがあったからこそ、です。一人では無理でした。
今日は、そんな出会いの中でも一際印象深かったやりとりについて書きます。
数日前のこと。
僕は、あるものを例によってヤフオクで手に入れました。

TANNOY STIRLING.
ずっと憧れていた、タンノイのスピーカーです。
これまで僕にとって、タンノイは手の届かない存在でした。
最初から自分には買えない高級品と決めつけて、他のスピーカーを買うつもりでいました。
だからこそ、たまたまオークションでSTIRLINGを見つけたとき、運命的なものを感じました。
ここで買わないと後悔する、と。
タンノイには現行モデルもありますが、音だけでなく見た目も重視する自分にとって、ツルッとしたデザインが合いませんでした。
いわゆるprestigeシリーズと呼ばれる旧モデルが僕の好みで、中でもSTIRLINGはコルク張りの美しいフロントと工芸品のようにしっかりしたエンクロージャー、70㎝20㎏の重厚感に強烈に惹かれました。
そんなSTIRLINGを無事落札できた後で、ふと不安がよぎりました。
ただでさえコンディションの良いものを探すのが難しい中古スピーカーの世界で、STIRLINGは1983年に発売されたものです。30年前のものが現在どういう状態なのかが、落札前から感じていたことではありますがとても気になっていたのです。
また、いくら安く落札したとは言え、高額なスピーカーであることには変わりありません。勢いをつけて買ったものの、正しい選択だったのか自信が持てずにいました。
そんな時、悶々とする自分の心を察してくれたかのように、出品者さまから連絡をいただきました。(以下コピペ)
「 オークションのご経験が浅いからとのことでのご心配、あたりまえのことですが私にもその時期があり同じ思いをしました。ですので評価の数から、「この方はまだ慣れていないな」と判断をした方には少しでもご心配かけないように不安を持たせないようにと心がけています。
例えば、この商品では、出品後に気付いた小さなくぼみの散見も、出品時の説明でクリアできるとは思いましたが、お知らせしそのことでの入札の取り消しも受け付けました。また、これはあたりまえですが、オークションは全くの見ず知らずのものが、突然、出品者と落札者の関係になり金銭のやり取りを始めます。特に落札者にとってはお金を出す方ですので不安と心配が出品者に比べ大きいです。連絡をリアルタイムに、取引を速やかに短期間でと心がけているのもそのためです。
それでも、落札者から完全に心配と不安を取り除くことはできません。少しでも不安解消に役立ってもらえればと思っています。
さて商品ですが、届いてご覧いただければ分かりますが、一言で済ませれば素晴らしいスターリングです。エンクロージャーしかり(他の方の質問に対する回答でお知らせした通り、底の状態は分かりませんが)、ユニットしかりです。自信あります。
そうそうサランネットのカギですが、2本を1つのビニール袋に入れ、片方のBoxのスピーカー端子がついている基盤に貼り付けてあります。基盤はプラスティック製ですので剥がすときにはげて傷つくことはありません。木の部分に貼ると塗装がはがれたりする恐れがありますので止めました。発送するとき業者にその状態を見せて紛失のないよう注意しておきます。また、ご承知かと思いますが、ネットを外すときはネットの下側にある鍵穴に差し込み回したあと、入れたカギを引っ張り上げて外します。鍵をネットから取り去ることはできなかったと思います。参考にしてください。」
これまでヤフオクをやっていて、こんなに親身になってくれる出品者の方には会ったことがありません。
金のやりとりだけではない、心の通ったやりとりができたように思います。
これ以外のやりとりも含めて計12回連絡をし、STIRLINGがどのように大切にされてきたか、出品者さまがどれだけ愛着を持って聴いてきたかがひしひしと伝わってきました。
今、僕の部屋にはそのSTIRLINGが鎮座しています。
本当に傷一つなく、綺麗なままです。
30年の時を重ねてなお色褪せることのない音を響かせてくれています。
前オーナーさまの思いを引き継いだ以上、僕も大切にSTIRLINGを使っていきたいと思います。
そして僕だけでなく、店にいらっしゃるお客さまに愛でていただければ、きっと前オーナーさまも喜んでくれると思います。
Tさま、ありがとうございました。
さて、明日からは毎日更新!とはいかなくなりますが、まだまだ書きたいことがたくさんあります。
たまに見てもらえたら嬉しいです。
今からが正念場です。
これからもどうぞよろしくお願いします!
スポンサーサイト