香りについて
- 2021/11/14
- 10:16
高円寺のそばに住んでいると、必然的に古着屋へ足が向くようになります。
これは下北沢、原宿なんかでも言えることかもしれません。
古着屋によく行く方ならわかると思うのですが、古着屋には古着屋独特の香りがあります。それは大まかに言えば店内のお香とかアロマとか、店側に起因するものと、一方で古着から漂う柔軟剤とか、前オーナーの匂いとか、服側に起因するものがあります。
それは特に気にならない場合もあればものすごく鼻につく場合もあり、個人的には後者の体験が多く、せっかく気にいって買ってみたものの家で香りに気がついて失望することがあります。
自分は本気でパンを作り始めた頃から身の周りの色々な事に対するスタンスが劇変したのですが、その中でも香りに対するスタンスは大きく変わりました。
高校生の頃。
当時香水が流行っていて、周りの友達は何かしらの香りを発していました。
ブルガリ、ヒューゴ、カルバンクライン、ウルトラマリン、、、
特によくつるんでいた仲間はポロスポーツをつけすぎていて、部屋の持ち物全てポロスポーツの香りがする程でした。でもそれは全然嫌じゃなくて、何かと背伸びをしたい年頃にとっては当たり前の事のように思えていました。
しかしそういう古き良き時代を過ぎてきた今、僕は香水の香りが苦手です。
柔軟剤の香りも苦手です。アレルギーではないので痒くなったり息苦しくなったりはしません。
ただ、不機嫌になります。
香水の匂いがプンプンするパン屋なんてないですよね。
少なくともパンを作る者として、
"パン職人はパンの香りにこそ忠実であれ、人工的な香りには背を向けるべし"
と思っています。特にフランスパンにおいてパンの香りは重要なファクターであり、良いパンか否かを見極めるバロメーターでもあるからです。
個人の趣味嗜好に関わることゆえ日常生活において他人のテリトリーまで口を挟むことは無いのですが、自分に関わる事となれば話は別です。
先述の古着であれば、香りのするものは着ません。本来なら返品したいところですが古着である以上それは無理で、他の古着屋に売りに行くかオークションサイトで香りの気にならない人に譲ります。
古着だけじゃなくて中古の家電を買った時も強烈な香水の香りが染み付いていて(第三者にもはっきりわかるくらい)、この時は流石に返品しました。
しかし香りの気にならない人が世の中のマジョリティで、自分のようなタイプはもしかするとマイノリティなのかな、と感じます。
特に公共の交通機関とか、スーパーとか、人の多い所で。
とにかく何かしらの香りを纏わずにはいられない方々。
香りを纏うこと自体は自由ですが、それを付けて行く先には注意を払っていただきたいものです。
特に飲食店は嫌がります。
食べ物の香りは繊細なので、強烈で人工的な香水の香りにかき消されてしまうのです。
そうなると店側にしてみれば、お客様、勘弁してください、という気持ちになるでしょう。
香水をつけての入店お断り、という宣言をしているお店もあります。
当店は今のところ宣言を出す程の実害に見まわれてはいません。
お客様がテイクアウトでパンを買って帰られる1〜2分間に、そこまで強い残り香はほぼ無いからです。
この場合、香水をつけていようがいまいが、さほど問題にはなりません。
問題はある程度の時間、留まられる場合です。
しばらくの間、狭い店内で香水を嗅ぎ続けるのはなかなか辛い時間になります。
やはり僕自身香水が苦手であることは今後も不変の事実ですので、当店にお越しくださる方にはその点予めご承知おきいただきたく存じます。
何卒よろしくお願いいたします。
これは下北沢、原宿なんかでも言えることかもしれません。
古着屋によく行く方ならわかると思うのですが、古着屋には古着屋独特の香りがあります。それは大まかに言えば店内のお香とかアロマとか、店側に起因するものと、一方で古着から漂う柔軟剤とか、前オーナーの匂いとか、服側に起因するものがあります。
それは特に気にならない場合もあればものすごく鼻につく場合もあり、個人的には後者の体験が多く、せっかく気にいって買ってみたものの家で香りに気がついて失望することがあります。
自分は本気でパンを作り始めた頃から身の周りの色々な事に対するスタンスが劇変したのですが、その中でも香りに対するスタンスは大きく変わりました。
高校生の頃。
当時香水が流行っていて、周りの友達は何かしらの香りを発していました。
ブルガリ、ヒューゴ、カルバンクライン、ウルトラマリン、、、
特によくつるんでいた仲間はポロスポーツをつけすぎていて、部屋の持ち物全てポロスポーツの香りがする程でした。でもそれは全然嫌じゃなくて、何かと背伸びをしたい年頃にとっては当たり前の事のように思えていました。
しかしそういう古き良き時代を過ぎてきた今、僕は香水の香りが苦手です。
柔軟剤の香りも苦手です。アレルギーではないので痒くなったり息苦しくなったりはしません。
ただ、不機嫌になります。
香水の匂いがプンプンするパン屋なんてないですよね。
少なくともパンを作る者として、
"パン職人はパンの香りにこそ忠実であれ、人工的な香りには背を向けるべし"
と思っています。特にフランスパンにおいてパンの香りは重要なファクターであり、良いパンか否かを見極めるバロメーターでもあるからです。
個人の趣味嗜好に関わることゆえ日常生活において他人のテリトリーまで口を挟むことは無いのですが、自分に関わる事となれば話は別です。
先述の古着であれば、香りのするものは着ません。本来なら返品したいところですが古着である以上それは無理で、他の古着屋に売りに行くかオークションサイトで香りの気にならない人に譲ります。
古着だけじゃなくて中古の家電を買った時も強烈な香水の香りが染み付いていて(第三者にもはっきりわかるくらい)、この時は流石に返品しました。
しかし香りの気にならない人が世の中のマジョリティで、自分のようなタイプはもしかするとマイノリティなのかな、と感じます。
特に公共の交通機関とか、スーパーとか、人の多い所で。
とにかく何かしらの香りを纏わずにはいられない方々。
香りを纏うこと自体は自由ですが、それを付けて行く先には注意を払っていただきたいものです。
特に飲食店は嫌がります。
食べ物の香りは繊細なので、強烈で人工的な香水の香りにかき消されてしまうのです。
そうなると店側にしてみれば、お客様、勘弁してください、という気持ちになるでしょう。
香水をつけての入店お断り、という宣言をしているお店もあります。
当店は今のところ宣言を出す程の実害に見まわれてはいません。
お客様がテイクアウトでパンを買って帰られる1〜2分間に、そこまで強い残り香はほぼ無いからです。
この場合、香水をつけていようがいまいが、さほど問題にはなりません。
問題はある程度の時間、留まられる場合です。
しばらくの間、狭い店内で香水を嗅ぎ続けるのはなかなか辛い時間になります。
やはり僕自身香水が苦手であることは今後も不変の事実ですので、当店にお越しくださる方にはその点予めご承知おきいただきたく存じます。
何卒よろしくお願いいたします。
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