こんばんは。
今朝は久しぶりのまとまった雨でしたね。
そのうえ寒かった。
こんな日に来てくださる方々に精一杯の感謝を送りつつ、僕の頭はまた別のことを考えていました。
それは、今日オープンする、仲間のパン屋のことです。

11月17日、梅ヶ丘にて【hnn】開店。
店名は、「んんん」と読むそうです。
由来は、とっても気になるけどまだ聞いていません。
店主の島村さんは、僕の働いていたパン屋と繋がりがあったり、また僕がひょっこり訪れたパン屋で働いていたりと、何かと縁あって今に至ります。
バゲットに着いて学ばせてほしい、と言われてデモンストレーションをしたこともありました。
そんな島村さんが、自分の店を開くと聞いて、自分のことのように嬉しくなったものです。
ということで、早速オープン日にお邪魔してきました。
環七を自転車で走ること20分程。
ちょうど雨も上がり、うっすら晴れ間も見えたりして、こりゃパンの神様も祝福してくれている、などと思いながら住宅街に入って数分。

あった!!
「んんん」(ちょっと言いにくい)だ!!!

頭の中で色々想像はしていたものの、やっぱり実物の、現実のお店を見ると、ああ〜本当にオープンしたんだー、と感慨もひとしおです。
島村さんと言葉を交わしつつ、店頭にあったバゲットを購入。
そして握手をして別れ。
最高の笑顔をいただきました。

家に帰って、早速バゲットを食す。

これがもう本当に美味しくて。
軽やかさの中に芯のある甘みがあり。
このバゲットに使われている小麦粉はうちのと同じなのですが、出来あがったパンはうちのとはまた違う方向に振り切った美味しさで、同じ小麦粉でもこういう表現ができるのか、と新たな発見をしたような気分でした。
自分の店を持つ、って、一生に一度、あるかないかのものすごい出来事です。
結婚とか家を建てるとかそういうのと同じかそれ以上の一大事です。
そういう出来事を目の当たりにし、喜びを共有できたのが最高でした。
僕のところには、パンを学びたい、と訪ねてくる人がたまにいます。
僕に出来ることは限られていて、店で雇ったり修行してもらったりはしないのですが、自分の経験してきたことや技術知識について伝えていきたいと考えています。
そうやって少しずつ何かを伝えていった結果、フランスパンを作る人が増え、食べる人が増えていけば幸せです。
自分の店を出て、外でパンを売るのもそのような気持ちからです。
来週は知らない場所で初めて会う人達にパンを食べてもらうわけですが、フランスパンの美味しさを正しく伝えられるよう、力を尽くす所存です。
それではまた明日。
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