池袋へ続く道⑤ː我が心の中のフランス

こんばんは。

いつものように店を開けていて、ふと「〇〇さん最近見てないな」とか、必ず決まった曜日にいらっしゃる□□さんがお見えにならなかったりして、あれ？と思うことがあります。

特に気にすることなく時間が経って、ある日急に〇〇さんや□□さんが戻っていらっしゃり、「実は××に旅行してたんですよー」、なんてことが何度かありました。

例えば先週は、〇〇様が「フランスに行ってました」ということで、お土産にチョコを。



美味しかったです！！上品な佇まいの、上品なお味でした。

そしてまた別の日、今度は□□様が「フランス行ってたんだよ」といってこれをくれました。


　

フランスパン、、、‼　　　の、、、袋、、、、、‼‼‼

(□□様、袋よりも、中身が欲しかったです……‼‼)という言葉を飲み込みながら、袋を有難く頂戴しました。袋でも十分嬉しいです。ありがとうございます。


いやー、皆さんエンジョイしてますね〜。

海外へ行く人も、海外から来る人も、どんどん増えてます。


フランス行きたいなー！！


もらった袋を厨房の壁に貼って眺めながら、エッフェル塔の下でパン食べる妄想とかしています。

自分、これだけフランスパンを作っておきながら、まともに本場のパンを食べたことがないんですよね。

それでもうここまで来ちゃったので、まぁいいか、という気もしています。

フランスに強烈に憧れて、彼の地のパンに近づくことに情熱をかける人がいて、それはそれで素晴らしく、

一方で己の内側にあるイメージを具現化することに情熱をかける人がいて、それもそれで素晴らしく、

要は情熱が外へ向くのか、内へ向くのか、という違いです。


でも、面白いなーと思うのは、自分の内側へ降りていった結果出来上がったパンが、ご来店なさるフランスの方やフランスに住んでいた方から「フランスで食べたパンを思い出す」と言われる事です。

僕の中にはフランス要素がまるでないと思うのですが、イメージを形にしたら無意識に近づいていた、という。

そんなこんなで、僕の作るフランス的なパン、是非池袋へ食べにいらしてください！


それではまたいつか。